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(福)で、これスゴイですね。高2の時に早くもエリック・クラプトソの「クロスロード」。これを聞いてオリジナルをやってた・・ロバート・ジョンソンのレコードを見つけ、ブルースにはまる。これがね、早熟ですよやっぱり。
(山)高2の時にレコードを見つけたというのはまぁあれで、それ以前にもレコードは存在してたんですが、僕がCDで高2の時にそのソニーから「コンプリート・レコーディング」っていうやつで、全曲入ったやつがトラックがその売り出されたんですよ。
(福)ロバート・ジョンソンさんの。
(山)うん。それが僕が高2の時やったんですよね。
(福)へぇ〜。でも先にクラプトンの方で知ってたわけですよね?
(山)クラプトン・・そうですね、クラプトンが時期を同じくしてまた「クロスロード」という4枚組みを出すわけでねこれ。
(福)はいはいはい。
(山)たしか。それでこう、うまい具合にシンクロして、新旧こう一緒になんか、聞いたみたいな。
(福)あと映画ありましたよね?そういえば「クロスロード」。
(山)あ、そう。「クロスロード」という映画もあって。
(福)ねぇ。
(山)その時は何かもうクロスロード祭り(笑)、フェスティバルと呼ばれてたと・・。
(福)(笑)フェスティバルですよねぇ。スティーブヴァイが何かギター対決で負けてうなだれてましたよね。
(山)そうですね。
(福)映画の中で、ガクーって。
(山)あぁありましたねぇ。何とかマッチオって人が・・。
(福)そうそう、ラルフマッチオ?
(山)「空手キッド」の人が主人公で。
(福)そうそう。「空手キッド」の人が主人公なの。(笑)まぁちょっとあのB級ちゃぁB級なんだけど。
(山)えぇ。
(福)でも結構、音はいいんですよね。
(山)そうですね。
(福)サントラとか結構カッコイイ。
(山)ライクーダがサントラ・・。
(福)そうそう、ライクーダがサントラやって。
(山)そうそうそう。
(福)カッコイイの。ラルフマッチオどうしてるんでしょう?(笑)
(山)どこいっちゃったんだろ(笑)。
(福)・・でその後、まぁあの「月刊デビュー」(笑)、いきなり飛びますけど、19歳の時に「月刊デビュー」、ありましたねぇこれ。今もあるんですか?この雑誌。
(山)あるんじゃないですか。
(福)あるんですかね。キティグループオーディションにヤマハのコンテストに出た時のライブテープで応募。最終審査まで進んだところで、キティフィルムの俳優オーディションだと気づき辞退。あら。
(山)(大笑)辞退というわけではないんですが。行ったんですよ、そしたらあの番号札がね、・・僕ずっとキティレコードだと思ったら・・。
(福)はい。「キティ」つったら、普通レコードかキティちゃんですもんねぇ。
(山)(笑)まぁね。「キティ」呼びすてかぁ。
(福)(笑)
(山)あれなんですよ、並んでたら、レオタードの女の子とか、あとドレスを着た子とか、に挟まれたりなんかして。
(福)うんうんうん。
(山)「なんじゃこりゃ」って。
(福)「おかしなことになってきたなぁ」と。
(山)そのままもうドレスをブン投げて帰ろうかなとかね。(笑)
(福)はいはい。
(山)それはないんですけど。でまぁ一応それで終わりはしたんですけど、そこに音楽スタッフが来てて、そこで電話がかかってきてっていう。
(福)はい。でもそこまで気づかなかったって、スゴクないですか?・・途中まで。
(山)いやいやだって、何ですかぁ、まず書類というかデモテープで、でまぁ二次審査行った時九州だったんですね。
(福)うん。
(山)で九州に行った時も、何かねぇ、そこで気づくべきだったんですけど、ホテルのねぇ一室に入って、パフォーマンスさせられるんですけど、PAセットも何にもなくて。そっか生身の俺が知りたいだなぁと。
(福)(笑)なるほどね。ホントの俺を知りたいんだな・・。
(山)とりあえずやったんです。やったら、何かそん時は「俳優みたいなんにはいいんじゃないか」っていうことで、その東京には話しがいってたという。
(福)あぁ〜。僕ね前々から思ってたんですよ。役者顔ですよね。
(山)濃いって言われますね。
(福)(笑)いやいや、濃いっていうか、何かねぇ、役者さんぽいんですよ顔が。
(山)そうっすか。
(福)うん。あの渡辺いっけいとかあの辺に通ずる何かねぇ、こうギロッとした眼差し。
(山)たまにねこれはあのだからうっとうしがられるという・・こわいなっていう。
(福)(笑)うっとうしがられるんですか?僕全然、僕はそんなあの初めてあの新幹線のホームで出会った時、うっとうしいとは思いませんでしたよ全然。「あっ本当に天然パーマなんだ」ぐらいですよ、僕思ったの。
(山)あ、そうですか。まっ雑多な中だったんで、もしマンツーマンの感じだと「もうお前どっか行ってくれ」って(笑)。
(福)(笑)いやいやいや。そんでその後93年、ねっ、音楽関係者に認められて上京して、横浜の、♪桜木町〜♪、ですよ。あの「桜木町」歌に出てくる。
(山)はいはい。
(福)の事務所の寮に間借りする。
(山)はい。
(福)あやしっすねぇ〜。桜木町の事務所の寮つうのがこれ。
(山)これはねもう雑草が生えててもう、無法地帯でしたねぇ。
(福)無法地帯で。
(山)誰が住んでるかもわからなかったという・・。
(福)えっ、戸建ですか?
(山)えっとね、2階建ての2棟。ドン、ドンと。
(福)はいはい。
(山)んで、僕は上の方の1番上だったんですけど。2階ですね、2階部分だったんですけど。
(福)はい。
(山)あの〜前に住んでた方がドラマーの方だったんですけども、襖に自分の似顔絵をドッカと描いて、そのまま出て行かれて。
(福)あぁ、これまたアーティスティックな襖がそこに。
(山)で何でか知らんけど、マージャンのこの・・電気のこう・・。
(福)あぁ、ジャン卓ですか。
(山)ジャン卓の、こういうやつがあって、ゲームセンターに・・。
(福)ゲーム機?
(山)ゲーム機ですね。隣の部屋にはスロットマシーンがあって、この人はいったいどういう生活をしてたんだ?という。
(福)ちょっとこう闇のカジノのようなことを・・。・・んでその傍ら、寮に間借りしてそのアルバイトの傍ら、CM音楽製作「大正漢方胃腸薬」。・・これ何すか?これ。
(山)僕がCMでねぇ、あのロゴとかあとその・・よくたまに歌ってたりしてた。
(福)マジっすか。
(山)えぇ。ハーモニカ吹いたりだとか、あとえ〜ギター弾いたりとかたまに。
(福)「大正漢方胃腸薬」の。
(山)「大正漢方胃腸薬」はやってましたねぇ。♪大正漢ぽ〜う胃腸薬〜♪って。
(福)へぇ〜、そうなんですか。
(山)えぇ。
(福)で95年が、いわゆる本格デビューですね。「月明かりに照らされて」でユニバーサルからデビュー。ふ〜ん、そうですかぁ。ということはデビューして?今年で、8年目と。
(山)そうですね。
(福)で、東京に上京して、10年目ですよ。
(山)そうっすね。
(福)でまぁその後はね、皆さんも大体知ってると思います。そうですかぁ。桜木町に住んでたのは、このあれだったんですね。僕今初めて知りましたけど。あの〜「One
More Time
(山)はい。
(福)これあの、ご当地の、ご当地というか、町の名前を出すとか、あと僕ね前から思ってたのが、あの〜「セロリ」とか「中華料理」とか固有名詞すごい多いじゃないですか?
(山)そうですねぇ。
(福)これって何か、自然とこれが出てきたの?それともちょっとクセつけて、こうゆうの出すと興味持つかなみたいな。
(山)あっタイトルは、後付けなんですよね、全部。
(福)あ〜。
(山)まずその詞は全部あがるんですけど、これといって、例えばあの〜「セックスと嘘とビデオテープ」とかいうタイトルをつけるのが、どうも構築できないんですよ。
(福)はいはいはい。
(山)だから大体は、その歌詞の中にある・・何だ?キーワードになるようなものを、ポンって持ってくる。言うたら、仮タイトルみたいなもんでもう・・。
(福)はいはいはい。
(山)スタッフにこう、提示することがすごく多かったんですね。そしたらそのまま仮タイトルというのは、クセになるんで。
(福)なりますねぇ。
(山)それ以上に発展せず。ということが多いですね、往々にして。
(福)うん。まっ、強いですからね。「中華料理」とかって。1回聞くと何か。で、デモテープとか仮の段階で、打ち合わせする時に「やっぱあの中華料理はさぁ・・」、「中華料理が・・」ってどんどん浸透していくんですよね。
(山)そうですね、食べもんの話してんのか、歌の話してるのか・・何なんだって。
(福)(笑)そうそうそう。僕も1回あのウチの母親の名前を仮タイトルにつけたことがありまして。
(山)きましたねー。
(福)これもう最悪になりますね。
(山)あ〜。
(福)最悪なことが起こりますよ。
(山)身内出すと。
(福)「カツコのあの・・」。
(山)(笑)呼び捨てや。
(福)そう。「カツコのあの〜、カツコのお尻のところにドラムつっこんで」みたいな話しになるんです。
(山)(大笑)
(福)「ちょっとまってくれよ。カツコのお尻にドラムつっこまないでくれよ」って。
(山)ってもう1人の自分は言うわけだ。
(福)いうわけ。でも、何か打ち合わせしなきゃみたいな。あれ、最悪ですよ。
(山)なるほどねぇ、それはー。
(福)何か「まわして」とか言うじゃないですか。
(山)(笑)
(福)(笑)あの「ちょっとまわして、カツコを・・」。
(山)「カツコ、リプレイ」みたいなね。(笑)
(福)(笑)よくありますね。
(山)なるほどね。
(福)そうなんですよ、絶対危険なことなんで。今後もしなんかあったら気をつけてください。(笑)
(山)はい、わかりました。
(福)さぁ!そんな2人が今日は生セッション(笑)。
(山)(笑)「カツコ」いいなぁ・・。
(福)絶対やめた方がいいですよ、これ。そんな2人が何と生セッション。
(山)はい。
(福)「Get Back」。
(山)いいですねぇ。
(福)ね。これまたいいギター持ってますねぇ、これ。
(山)ありがとうございます。
(福)花文字のギブソン。
(山)そうです。
(福)何年モンですか?それ。
(山)これは〜えっと36年、1936年。
(福)きた!これ。もうだって70歳近いじゃないですか。
(山)もうすごいこんな・・。
(福)すごいなぁ。ロバート・ジョンソンやなぁ。・・じゃぁちょっとお願いします。「Get
Back」。
(山)はい。
(福)いきましょう!
♪「Get Back」♪
(福)(笑)よく戻りましたねぇ、「Get Back」にね。どうやって戻ろうかと(笑)。
(山)(笑)ねー。いや面白かったです。
(福)やっぱりそこがほら、なるべく西の人間だからね。
(山)(笑)
(福)わかるわけよ。フォッサマグナより西の人間は。
(山)えぇ。(笑)
(福)(笑)一応CMいきましょう。
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