2000/08/26 玉川音楽堂

(玉)・・さぁ!集計が終了しました。ありがとうございます。スタッフすごい頑張ってくれました。
(福)ありがとうございます。
(玉)今回は「夏に聴きたい福山雅治ランキング」ということで、リクエストいただいたんですけども、私と福山さんは、「IT'S ONLY LOVE」。
(福)そうですねぇ。
(玉)でも予想の中では、「Squall」も入ってくるだろうしと。
(福)そうっすねぇ。
(玉)「巻き戻した・・」も入ってくるだろうしと、いうところでしたが。まぁ普通に「福山雅治の曲好きなのは何?」っていうのとは、違ったランキングに必ずなりますからね。
(福)そうっすよね、夏ですからねぇ。
(玉)うん。そこに限定させていただきました。
(福)うん。
(玉)さぁ、どんなトップテンになっているでしょうか。それではまいりましょう。玉音2000年「夏に聴きたい福山雅治ランキング」。まずは10位から7位までの発表です。
 第10位 「Dear」
(玉)これでございます。第10位「Dear」。
(福)なるほどねぇ。
(玉)・・ちょっとFAXの内容まとめさせて頂きましたけれども、「この歌の1番最初のね、「真夜中の電話 雨のドライブ 喧嘩した」。あのフレーズ、歌詞を聴いた時に玉ちゃん私ね、泣いちゃったんだ。思い出すのはもちろん私が1番好きだったあの人のこと。私ね、夏にその人と別れちゃったから、夏はあんまり好きじゃなかったけど、少しずつ時間が過ぎていくたびになんだかやさしい気持ちで思い出せるようになってきて、最近少し夏が好きになったよ。「Dear」大好きです。」
(福)それ聞いて泣いちゃった、俺今。
(玉)(笑)いい話しだぁ。94年4月6日リリースの6枚目のアルバム「ON AND ON」に収録されておりました。
(福)6月9日でしょ?
(玉)6月9日?あ、間違えてるねぇ。
(福)うん。
(玉)稲佐山ライブのときは最後にこれを。
(福)そうそうそう。
(玉)はい。
(福)ねぇこれね、俺もぉ「ON AND ON」てさぁ、好きなアルバムなんだけど、自分で。でも結構これきつかったんだよね、これ。
(玉)えっ、どうしてですか?
(福)あのね、初めて海外レコーディングやったんですよ。
(玉)はい。
(福)で、海外レコーディングの期間でとってたの1ヶ月間だったんですね。で、1ヶ月間で、全部仕上げなきゃいけなかったんですよ。曲はまぁ作ってたんですけど、あのまずオケどり、サウンドとるのから始めて、でなおかつ詩も全然書いてなかったんですよ。書く時間がなくって。忙しかったんで、この頃。
(玉)うん。
(福)ロスに行って、1ヶ月間で、全部詩書いたんですよ。で歌入れも全部やって、TDまで全部やった。何かすっごいハードだったんですよね。そういう意味じゃその〜ロサンゼルスっていう日本じゃないとこなんで、1番自分の内側に向いて作ったアルバムになったんですよね、結果として。
(玉)はいはいはい。環境的にね。
(福)環境的に。自分と向き合う、みたいなところで。だからなんかあの〜軽く痛みをね今でも伴ってるんですよね、このアルバムを聴くと。
(玉)思い出してしまう?その辺を。
(福)う〜ん。何かきつかったなぁと思って。その分思い入れもあるんですけどね、このアルバムは。
(玉)ですよね。まぁ達成感というか、やりきったっていう自分への自信みたいなものにもなるんでしょうし、それなりに。
(福)そうっすねぇ。で「明日へのマーチ」っていう曲が生まれて、ライブの定番になったりとか。あといろんなこう、そうですね、阪神大震災の時もそうでしたし、ルーマニアにAAAのね、アクトアゲンストエイズの流れで行ったときにもそうでしたけど・・。
(玉)はいはいはい。
(福)「明日へのマーチ」という曲で、そこに行った人達とこう一緒に歌って一つになれたっていう曲も、このアルバムから生まれる曲ができたんで、今となってはまぁ、あの嬉しいアルバムではあるんですけどね。
(玉)ですね。1回はでもどっかでそう、内に?向いてみないとダメな時って来るんでしょうね。
(福)かもしんないですね。
(玉)うん。何かにつけてね。そんな思い出深いアルバム「ON AND ON」から「Dear」、これが第10位でした。
 第9位 「All My Loving」
(玉)「君をさらっていく・・」ですからね。第9位「All My Loving」。ちなみにさっきの「Dear」は56ポイントでした。この「All My Loving」、70ポイントです。
(福)はい。
(玉)93年9月29日リリースのシングルでした。アルバム「Calling」、これにも収録されております。
(福)うん。
(玉)「もうハミングしながら、夏の海に出かけたくなります。そして運転しているのがマシャだったら・・な〜んて運転するその横顔を見つめていたいです。」
(福)ありがとうございます。
(玉)そんなマシャの、初恋の人情報が。
(福)え!?何?
(玉)「私だけが知っているマシャ。マシャの初恋の人の名前はリエ」
(福)いや〜ん。
(玉)ホントですか?
(福)ホントだよ。
(玉)リエちゃん、いくつぐらいですか?
(福)同い年、同い年。
(玉)え?(笑)いくつ位の時ですか?
(福)あぁ。え〜と、小学校6年生かな。古川リエちゃん。
(玉)古川リエちゃん。
(福)今結婚して、名前変わっちゃって。あのね、ある日ね、今から、ちょうどこの「All My Loving」前後だったと思うけど、俺が事務所に居たら、何かスーツを着た人が、俺んとこ来て「初めまして、私電通の何某と申します」と、「あっ初めまして」って。「あの〜古川リエご存知ですよねぇ」って、「あっはい、知ってます」って。もうドキドキすんじゃん。
(玉)うん。
(福)電通と初恋の人で、何の関係があるんだろうって。
(玉)(笑)
(福)何かそんなCMあり?みたいな。(笑)
(玉)(大笑)
(福)「ご存知ですね?」って言われて、「はい、知ってます」って言ったら、「実は私の妻でして・・」って。
(玉)ウソ!?
(福)ホント。
(玉)そういう時って、男子はどういう気分になるんですか?
(福)いやなんかねぇ、あの「あしたのジョー」のホセ・メンドウサと闘った時のラストシーンのような気持ちです。(笑)
(玉)(笑)わからん。どんなんでしたっけ?ホセん時って。
(福)真っ白な灰になる。(笑)
(玉)あっ灰になった時かぁ。やっぱ、そう思うんですか。
(福)いやなんか、大事にしまっておいた宝物を、いつの間にか人が持って行ってたっていう。
(玉)(笑)あ、そうなんや〜。
(福)うん。
(玉)はぁ〜。
(福)でね、これ後日談があって、去年「パーフェクトラブ」っていうドラマをやった時に・・。
(玉)はいはい、ありましたね。
(福)記者発表やったんですよ。え〜青山の方で。そしたら、そのリエちゃんもそのなんか業界の仕事をまだやってんだか、その旦那さんのあれで来てたのかわかんないけど、古川リエさんが来てると、現場に。
(玉)ほぅ。
(福)で、あのうちのドラマのスタッフの人が「会った、会った」って皆言ってんの。
(玉)うんうん。
(福)で、あの「じゃぁちょっと俺も会いたいんだけど」って言ったら、「いやもうお帰りになりました」つって。なかなか姿をさぁ・・。
(玉)うわぁ〜。
(福)わかる?わかる?
(玉)わかる、わかる。
(福)現さないの、俺の前に。・・なかなか俺の目の前に姿現さないんだよ。
(玉)未だに、そのまんまじゃぁ。
(福)そうなのよ。だから俺の頭ん中には今でもあの小学校6年生の時の、教室で着替えをしてた古川リエちゃんのあの姿を覗いてた・・。
(玉)覗いてたんや。
(福)はい、すいません。
(玉)(大笑)
(福)その姿が今でも僕の頭ん中には焼きついてるんですよ。
(玉)そのまんまのリエちゃんなんですね。
(福)リエちゃんです。
(玉)あそっか、やっぱ成長してないんですもんね、だってね。福山さんの中でのリエちゃんはね。
(福)そうです。そうですよ。
(玉)会いたいですか?見たい?正直に、ぶっちゃけた話。
(福)これがねぇ、微妙なとこなのよ〜。
(玉)でしょ?ですよねぇ。
(福)会いたい気もするけど、う〜ん・・。
(玉)(笑)
(福)まぁこれはほら一つ、大きなあれとして、もう人の奥様になってるってところで、まっだから会いやすいかなってのも。(笑)
(玉)(笑)あれ〜?
(福)あるんだけど、だからこそ何か会いにくいなってのもあるんだよね。
(玉)うん。だって変な話、自分の中でのリエちゃんがこういるわけですから、会った時に、「あれ?」とか・・。
(福)まあね。いや俺はそうじゃないと信じたいよ。
(玉)(笑)信じたいんだ。
(福)もうそれはね、街を歩けば、街中の誰もが振り返るものさ、リエちゃんに。
(玉)(笑)ものさ。
(福)それぐらいの、美しいレディに成長してると俺は・・。
(玉)はずなんですよね。
(福)はずです。
(玉)はい。夢見る、福山さんですな。
(福)そうあってほしいねぇ。
(玉)これな、ロマンチックですな。
(福)うん。
(玉)でも、縁はあるんでしょうね。
(福)ですよ。
(玉)何だかんだで。全く無いわけじゃないですもんね。
(福)全く無いわけじゃない。
(玉)・・第9位「All My Loving」でした。第8位。
 第8位 「遠くへ」
(玉)そして第8位は「遠くへ」。これまた先程と同じく、アルバム「Calling」から。
(福)うんうん。
(玉)これは93年の10月リリースの、5枚目のアルバムだったんですけどね。これCMソングになってましたもんね、これね。
(福)そうですね、ロッテのグリーンガムでしたねぇ。
(玉)うん。・・「94年の夏、高校生だった僕、初めて一人旅をしました。移動中の窓から外を見たときに、ものすごい綺麗な夕焼けが見えて、感動したのを覚えてます。その時ちょうど僕が聞いていたのが「遠くへ」。何か夕焼けとマシャの曲がマッチしていて、何とも言えない気持ちになったのを覚えています。一生忘れない思い出になってます。」
(福)へぇ〜。
(玉)素敵。
(福)何か嬉しいよね。そういうのって。なんかこう、この歌は僕自身もかなり好きな歌なんですけど(笑)、あの〜そういう歌がなんかねぇ、青春の1コマの中にこうBGMとして、僕の歌が添えられているっていうのはもう、「やっててよかったぁ」って思う瞬間ですよね。
(玉)うん、そうですよね。
(福)ホントに。
(玉)自分の財産になっていくものですよね。
(福)そうですよ。
(玉)福山さんの中での。
(福)そしてまたそういう声がね、こうやって聞けるラジオっていうのは何て素晴らしいんだと・・。
(玉)素晴らしい!
(福)ここまで発展しちゃった。
(玉)嬉しいですねぇ。
(福)もう俺家で酒飲んでるだけで、ラジオに出たくなる男だからね。(笑)
(玉)(笑)思わず。
(福)も〜出たくなっちゃうのよもう。
(玉)あ〜。これは91ポイント集めまして、第8位でした〜。
(福)ありがとうございます。
(玉)「遠くへ」でした〜。
 第7位 「IT'S ONLY LOVE」
(玉)そして第7位に「IT'S ONLY LOVE」が。
(福)7位だ〜。
(玉)もうちょっと上にいって欲しかったですね。今!思い出しました。福山さんいいですか?私の思い出話して。
(福)いいよいいよ。
(玉)何でこの曲か思い出した。私94年にこの仕事始めてるんですよ。
(福)そうなんだ。
(玉)このときに初めて会ってるんですよ私、福山さんに実は。
(福)言ってましたよね、何かね。
(玉)そいで、そん時に、「BOOTS」のアルバムの話とかをすごいして・・。
(福)はいはい。
(玉)私あのアルバムが好きでね、初めてお会いして嬉しいですって話をしたのはこの時だ!
(福)はいはいはいはい。
(玉)やっぱりこの曲は私の中ではものすごく印象に残ってる曲なんですよ。
(福)あぁそうなんだぁ。
(玉)今思い出したわぁ。
(福)へぇ〜。
(玉)盛岡の方の思い出はですねぇ、「マシャと言えば初夏の男・・」
(福)(笑)
(玉)(笑)あれ?ふいちゃった。
(福)いや、何でだ?
(玉)わかんないけど。「って感じなので、どの曲もこの季節にはピッタリなんですけども、特にこれって言われたら「IT'S ONLY LOVE」。」なんだそうです。
(福)うん。
(玉)あとは、「福山さんのコンサートに今年初めて母と行って、2人で超感動しました・・。」
(福)俺もニール・ヤング化してるな、だんだん(笑)。
(玉)(笑)「今日は母が1番好きな曲なんです。「IT'S ONLY LOVE」リクエストします。」
(福)あ〜嬉しい。
(玉)うん。お母さんの中ではこれ夏の曲なんですよ。
(福)これね、この歌で、あの〜歌い方がちょっと変っていったんですよ僕。
(玉)あ、そうなんですか?
(福)うん。初めて、ちょっと抑える歌い方っていうのにトライした歌だったんですよ、この歌が。
(玉)はいはい。
(福)それまではその、いわゆる声ってものは、歌ってものは、ガツンと出てなきゃいけないって。そこに気持ちがのってなきゃいけないみたいに思ってたんだけど。
(玉)うん。
(福)この曲で初めてちょっとこう抑える、抑えた中、抑えたからこそ出てくるものがあるっていうのにトライした曲で。それからまたいろんな歌のバリエーション、歌い方のバリエーションがあの〜自分でいろいろつけるようになっていったし、それが楽しくなっていったしっていう転換期の曲だったんですよね、これ自身が。
(玉)あ〜、そういうのも踏まえたうえで多分福山さんの中でもとても何か・・。
(福)そうなんですよ。ちょっと思い入れはあるんですよ、やっぱり。
(玉)デビューしてからこれまで振り返ってみると、ポツポツそういうのがあるんでしょうね。
(福)ポツポツあるんですよ。
(玉)うん、そん時は分らないのかもしれないですけど。
(福)うん。あっこれが何か、今の自分に繋がってんだなって。まぁ全部が全部もちろんそうなんだけど、でもこう幾つかのスジにまとめるとするならば、あの例えばこの「IT'S ONLY LOVE」なんてのは、あのどっか繋がってるんですよね、歌い方っていうものに関して。
(玉)うん。94年のリリースは春だったんですけどね。
(福)春ですね。
(玉)シングルとしては。
(福)これ出した後に、僕ロスに行ったんですよ。その「ON AND ON」作りに。
(玉)はいはい。「ON AND ON」のためにね。
(福)そう。
(玉)94年は非常になんかこう大きい年だったんですね、福山さんには。
(福)そうですね。デビューしてから94年までっていうのはホントに、あの〜例えばオールナイトニッポンを始めて、まぁ94年はもう1部でしたけど、始めたころっていうのは多分92年とかだったと思うんですけど、2部だったんですよ。
(玉)うんうん。
(福)2部っていうのは、3時から5時までだったんですね、その昔。でその頃あの〜ドラマの収録をやってて、で朝の5時までニッポン放送でラジオやって、そのまま朝の6時ぐらいにはTBSに入って、ドラマの収録をやって、その合間にレコーディングに行って曲を書き、詩を作り、歌入れをして、週末には学園祭に行くっていう暮らしだったんです。
(玉)うん。すごい。
(福)俺はねぇ、ホントに「こんなんでいいんだろうか?」って思いながらね(笑)。
(玉)でもそれも考える暇もないぐらいなんでしょ。
(福)考える暇もなかったです。
(玉)要するにね。
(福)うん。考える暇もなかったし、考えてなかったし。楽しいとか楽しくないとかってことじゃなかったですね。
(玉)うん。
(福)とにかくやらなきゃっていう。で目標が何かっていうのもわかんなかったし・・。
(玉)うんうんうん。
(福)とにかく今、やらなければいけないことが俺には沢山あるんだっていう風に、思ってやってましたねぇ。
(玉)やっぱ目の前に出されるものが多すぎたんですよね。
(福)いやぁ、多すぎましたねぇ。
(玉)そうだよね。それ1個1個こなしていくのに一所懸命で。
(福)う〜ん。
(玉)こなしているという言い方をすると、ものすごくあれですけどね、ちょっとね。
(福)だからそのこなしたくないから、っていうのでだんだん94年とか95年から、1つ1つの仕事をこなしちゃいかんと。
(玉)はいはい。
(福)で責任も重くなってくるし、やっぱちゃんとやりたいなっていう風に思い始めた時期でしたね、その94年とかって。
(玉)ふ〜ん。いろんな事があったその94年の春に、リリースになっていたシングル「IT'S ONLY LOVE」。これが第7位で、109ポイント集めておりました。
(福)はい。
(玉)さぁ、この後いったんCMをはさみまして、6位から4位までを発表します。

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