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いちはら福祉ネット

中核地域生活支援センター

電話でのお問い合わせはTEL.0436-23-5300

〒290-0074 千葉県市原市東国分寺台3丁目10-15

日々の風景日々の風景 / journal

市原市国分寺台の、日々の風景をお伝えします

何気ない日常の一瞬を切り取ります。

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4月26日(金)五感で楽しむ市原の春F 村田川沿いの桜並木

 村田川の源流は市原市金剛地周辺とされています。そこから流をたどっていくと、隣接する千葉市板倉町→大椎町→大木戸町→越知町。越知町で大きく向きを変え、再び市原市に入ります。瀬又→押沼→馬場→潤井戸→草刈→菊間→古市場。ここから千葉市と市原市の境界線に沿って流れ、東京湾へと向かいます。おそよ20キロの市原と千葉を巡る旅路。川沿いには四季折々の風景が。写真は潤井戸・草刈周辺の村田川。偶然見つけた風景ですが、村田川に沿って桜並木が永遠に続いていくかのよう!心が満たされました。




4月15日(月)五感で楽しむ市原の春E 与市郎桜(市原市平野)

 小湊鉄道里見駅から歩いて5分、線路を横切り水を張った田んぼの脇を歩き、急勾配の坂を登ると、地域を見渡すように立つ桜の大木が見えてきます。与市郎桜です。資料によるとこの桜の木は山桜と大島桜の種間雑種で、幹周り2.7メートル樹齢推定100年以上の一本桜。桜並木の壮観さも見事ですが、この一本桜の凛とした佇まいには心を打たれます。100年以上もの間、この木はこうして高台に立ち、幾多の風雨を凌ぎ、地域の人々の日々の喜びや悲しみに寄り添い、時代の変遷を静かに見守ってきたのだと思います。




4月9日(火)五感で楽しむ市原の春D 草木染で桜色を出すには

「草木染めで薄いピンク色を出すのに、何を使うと思いますか?」草木染をやっている方にそう聞かれ、確信を持って桜の花びらと答えました。草木染めとは植物や野菜、果実などを原料とした伝統的な染色方法です。答えは少し違いました。桜は桜なのですが、花びらではなかった。花が咲く前の、桜の樹皮や枝。つまり、桜の木は、花を咲かせる直前、あの薄いピンク色をこの世に生み出すため、根から枝先まで、木全体が薄いピンク色を帯びるのです。あの圧倒的な美を生み出すため毎年この時期、桜は全身全霊を賭けるのです。




4月3日(水)五感で楽しむ市原の春C 米沢の森ひだまり広場の菜の花畑

 桜の開花こそ遅れていますが、咲いている花の種類の多さが春の訪れを教えてくれているかのよう。特に町のあちこちで菜の花を見るたびに、気持ちが明るくなります。写真は米沢の森ひだまり広場の菜の花畑。うぐいすラインからは黄色がちらっと見えるだけなのですが、坂を登ると斜面を埋め尽くすように咲く菜の花が眼前に。美しさに言葉を失いました。米沢の森にはハイキングコースがあり、ひだまり広場を含め、地域の方々がこの森を守っています。一面に咲く菜の花一本一本に、地域の方々の想いが込められています。




3月22日(金)今年度最後の生浜高校居場所カフェ カフェ名投票

 3月22日金曜日、生浜高校居場所カフェが開かれました。多くの生徒が今年度最後のカフェを満喫していました。山あり谷ありの1年間だったと思います。1年間、お疲れ様でした。最後にお知らせです。以前みなさんから募集したカフェ名を6つ抽出し、カフェ名の決選投票が行われました。「しほたCafe」と「みんなのカフェ」の一騎打ちとなりましたが、僅差で「しほたCafe」に決定!「しほた」とは、生浜高校がある塩田町の塩田を、歴史的仮名遣いで読んだものです。しほたCafe、今後ともどうぞよろしくお願いします。




3月18日(月)五感で楽しむ市原の春B 上総久保駅前の菜の花畑

 先週金曜日の夜のニュース番組で、14日にこのコーナーでもお伝えした、市原市石神にある菜の花畑が紹介されていました。菜の花はいったん咲いてしまえば変わらないと思っていたのですが間違いなく黄色の深さときらびやかさは増しています。小湊鐵道の駅周辺には、地域の方々が育てた多くの菜の花が咲いています。写真は上総久保駅前の菜の花畑。ご覧の通り一面目映いばかりの黄色の絨毯。圧倒されます。この写真右上は大銀杏。秋になると黄色の主役は、菜の花から大銀杏に。自然界の壮大な黄色のバトンリレーです。




3月15日(金)五感で楽しむ市原の春A 河津桜とメジロ

 市原市石神の菜の花畑を見下ろすところに立つ2本の河津桜。菜の花とともに春色の競演となっているのですが、実はこの河津桜に近づいてみると、もうひとつのの春の使者がそこに。これがその写真。残念ながら鳥には詳しくなく推測するしかないのですが、美しいうぐいす色!それこそウグイスかと思いましたが鳴き声が違います。よく見ると目の周りが白い!文字通り、メジロだと思います。この鳥が木の至る所に現れては消え、消えては現れる!この幸福感をどう表現しよう?桜の蜜を啄みながら飛び回る姿はまさに春爛漫!




3月14日(木)五感で楽しむ市原の春@ 石神の菜の花畑

 冬と春のせめぎ合いが続いていますが、もう間もなく決着が付く模様。春は黄色とともにやって来る。そのことを示すかのように、千葉県を代表する花である菜の花がいよいよ本格的に咲き始めました。写真は菜の花の名所のひとつ、市原市石神にある菜の花畑。一面の黄色に河津桜の濃いピンク、そして空の青とのコラボ。この脇を通る小湊鐵道の朱色と肌色の優しさ。漂う菜の花のほのかな香り。飛び回る小鳥たちの鳴き声。優しく肌をなでる春風。五感がほどよく刺激され、自然の包容力に包まれて、身も心も癒やされます。




3月4日(月)陽の光で入るスイッチ

 いっぽ農園で咲くノースポールも、陽がかげる夕方以降や朝から雨が降り続く日は、花が咲き切らずに、花びらを閉じます。自然界では、陽の光が活動のスイッチになっていて、いきものに大きな影響を与えています。人間もそうです。朝の時間帯に陽の光を浴びることで、脳内物質セロトニンの分泌が盛んになります。この物質は心を安定させ、幸せを感じやすくします。睡眠時間を充分とることと、一定時間朝日を浴びることで、気分のいい一日を過ごせる確率が高まります。自然の摂理を上手に使うことで、幸福感を増やせます。




2月27日(火)「君たちはどう生きるか」とアオサギ

 宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」が英国アカデミー賞のアニメ映画賞を受賞しました。日本での評価は賛否両論でしたが、様々な見方が出来る奥行きのある作品だと思います。英語版のタイトルは「The Boy and the Heron」で、直訳すれば「少年とアオサギ」。Heronとはアオサギのことです。アオサギは主人公の真人を異空間に導く大切な役割を果たしています。そしてそのアオサギを市原市農業センターで撮りました。下の方で丸まって休む2羽もアオサギ。この日出会ったアオサギも、映画同様ミステリアスでした。




2月26日(月)黄色の梅、ロウバイ

 春がどの辺までやってきているのかを知る目安になるのが梅です。温かくなるにつれて街のいたるところで梅の花を見るようになりました。桜と違い梅の花は、風景に溶け込むように慎ましく咲くので、桜程目立たないのですが、逆にその慎ましいところが魅力です。今咲いているのはほとんど白梅か紅梅ですが、実はもう一種類あります。ロウバイです。正式には種が違うそうなのですが形が梅そのもの。先日、運良くそのロウバイに出会えました。黄色い花びらの清楚さに加え、近づくと甘く優しい香りが漂い、心が安らぎます。




2月20日(火)地上5cmから見える世界

 駐車場から事務所に向かう途中、ふと足元に何かを見た気がしました。立ち止まってよく見ると地面から数センチのところで、1cm四方の一輪の花がこちらを見上げていました。踏みつぶすところでした。良く出会えたなあと思い、カメラを地上5センチ辺りにセットして撮りました。そこで気づいたのですが、地面すれすれの世界は、未知の領域でした。この花の住む世界のことが少しわかった気がします。同じ風景でも視座を変えると見え方が違う!色々な高さから、色々な角度からものごとを眺めると、世界が輝き出します!




2月6日(火)事務所の雪景色を撮ろうとしましたが、溶けてしまいました

 雪景色を見て思ったふたつのこと。子どもの頃雪が降るとわくわくしたのは、見慣れた町並みが知らないどこかに変わるから。たった数時間で日常を一気に非日常に染め替える雪空の奇跡を、心を躍らせて見上げました。そして今、能登半島の避難所で、十分に睡眠が取れないまま、お風呂に入れないまま、愛する家族を失った事実を受け止めることが出来ないまま、被災者が見上げる雪空はどうか、寒さと悲しみだけでなく、ほんの僅かでもいいから希望のかけらを映し出してほしい。そう願うばかりです。(写真はイメージ)




2月5日(月)いっぽ農園のマーガレットを紹介するつもりが…

 いっぽ農園で今花を咲かせている白い花、形からしてマーガレットだと思ったのですが、調べてみるとマーガレットの咲く時期は3月から6月で時期がずれている。とするとこの花は?マーガレットと似ている花として挙げられていたのが「寒白菊」別名「ノースポール」。確認したところやはりノースポールでした。気が付かなければそのまま通り過ぎてしまう、些細な日常の一瞬ですが知ってるつもりって多いですね。こうした小さな気付きに出会う毎、自分が住む世界のパズルのワンピースが埋まっていく感じがします。




2月1日(木)トピックス:今を考える 輪島塗の美しさの秘密

 輪島塗は、石川県輪島市で作られる漆器(しっき)です。漆器は、うるし(うるしという木の樹液)を木や紙に塗り重ねて作る工芸品です。「輪島地の子」という地元の土をうるしに混ぜて下地塗りに使い、おわんやおぼん、重箱など様々な製品が生み出されます。丈夫で使いやすいうえに品があり美しい。高い日常性と深い芸術性を兼ね備えた伝統文化の逸品です。艶やかな手触りや華やかさは、熟練の技を結集し、120以上の工程を経て初めて完成に至ります。漆器を英語でjapanといいます。文字通り日本の誇りです。




1月24日(水)春の兆し

 未だに復旧のめどが立たない被災地のニュース映像が毎日のように流れます。今年はこのまま暖冬で終わってくれと願わないではいられません。いや、正確には、春はすでに動き出しています。12月の後半、昼の長さが夜の長さを上回りました。春に咲く花のスイッチはすでに入りました。白梅が咲き始めています。菜の花とミツバチの春の黄金コンビも登場しました。寒い日はこれからも訪れるでしょう。しかし、徐々に輝きを増す日の光が、確実に冬の閉塞感を凌駕していきます。きっと勇気と元気を与えてくれるはずです。




1月19日(月)新年最初の居場所カフェ ・カフェの感想

 新年最初の生浜居場所カフェ、卒業予定の生徒の皆さんはこれが最後のカフェになります。みんなに一言感想を書いてもらいました。・色々な人と話せて楽しかったです!(4年生) ・ありがとうございました!みなさん温かい人ばかりで楽しかったです!(2年生) ・大学生が名前を覚えてくれていて嬉しかった!(3年生 ) ・いつもすごく楽しいです!また絶対来ます!(1年生 ) ・だいぶ学校に慣れたよ!(3年生 ) ・たまにはアナログゲームが楽しいー!(3年生 ) ・生浜最後。そして最後の居場所カフェ。最&高だぜ!!(3年生 ) ・お米がありがたい。(2年生)・毎回いつも 楽しい!卒業したくないくらい!卒業してもまた来ます!(4年生)

・大学生と話すことができ、落ち着き安らぎをくれました。とても落ち着く場所でした!ありがとう!(3年生 ) ・お米などたくさん役に立つものをもらってほくほくです。スタッフの人の対応が丁寧でとても楽しかったです。(1年生 ) ・いつもありがとうございます。回を重ねる毎に、長くいる子や自由に過ごす子が増えて嬉しく思っています。ここで知り合えた方も多いので、長く続いてくれることを祈っています。(4年生) ・とても良い雰囲気で、温かい空間でした。(2年生) ・配ってくださる方々が楽しくお話をしてくれて、休憩場みたいに思っています。ホットクはおいしくて大好きです!(2年生)・最後のカフェも楽しかったです!ありがとう!(3年生 ) *以上抜粋




12月25日(月)山倉ダムの朝の風景

 25日朝、通勤途中、子どもの国から山倉ダムに抜ける道を車で走行中、左前方がいつもと違う眩しさに包まれているのに気づきました。至る所で水面から湯気が立ち上り、それが太陽の光を浴びて輝いていました。それはもう神々しい眩しさでした。ナウシカの「金色の野」がまたここに現る!冷たい空気と温かい水との温度差が大きい時に起きる現象で、蒸気霧と言います。この神々しさをうまく写真に収めることが出来ず残念でしたが、でも、心を瑞々しくしておけば、これからもまだ見ぬ奇跡の風景に出会える気がします。




12月22日(金)生浜高校居場所カフェ テーマはクリスマス

 突然目の前に現れた巨大なクリスマスツリーとサンタに、思わずスマホでカシャ!カフェ入口の風景です。大学生8名、町内会7名、地域・子ども食堂ネットワーク10名を筆頭に、関連機関やNPO、県庁、千葉市社協等参加した全スタッフが全身サンタだったり、トナカイのカチューシャだったり、サンタのエプロンを身につけて、お米やお菓子やホットクを配ったり、一緒にゲームをしたり、話したり、楽器を演奏したり。そしてBGMは生徒さんが弾く「戦場のメリークリスマス」!Xmasの多幸感がみなさんに届きますように。




11月29日(金)生浜高校居場所カフェ

 12月の声が聞こえるこの時期としては珍しい穏やかな日差しが差し込む中、生浜高校居場所カフェ、午後2時半開店です。参加生徒数300名に迫る、今年一番の賑わいとなりました。大学生や町内会、地域の子ども食堂、関連機関から集まった大勢のスタッフが生徒のみなさんを迎えました。今回の一押しは、厨房で焼き上げたばかりの韓国屋台スイーツ「ホットク」。熱々の状態での提供です。焼きあがったばかりのホットクを、おいしそうに食べる生徒さんの顔を見るだけで、こちらも幸せな気持ちになりました。




11月20日(月)寒さの中だからこそ

 つい先日まで半そでのシャツを着ていたのが嘘のように、肌寒い日が続く11月中旬となりました。日本には四季があり、その季節ごとに旬を迎える果物があります。最近はハウス栽培の技術が進歩し季節を問わず好みの果物が手に入りますがその季節の旬の食べ物には、旬ならではのパワーがあります。冬が旬の果物といえば、りんご、みかん、いちご等が頭に浮かびます。いっぽ農園にも、目立たない場所で、こんなに小さないちごが少しずつですがしっかりと育っていました。寒さの中だからこそ輝く、生命の躍動を感じます。




11月17日(金)市原の全てを含む風景

 関係機関の写真に詳しい方からいちはら福祉ネットから歩いて数分の所に市原市の全てが含まれている風景が見えるスポットがあることを教えていただきました。中央付近で大きくカーブする養老川の優雅さ、ススキ野原の中を進む小湊鉄道の趣き、立ち並ぶ工業地帯の煙突の迫力。市原の自然と文化と産業を一度に見ることが出来る場所がここです。そして透き通るような秋晴れのこの日、この風景を祝福するかのように、遥か遠方の富士山が姿を現しました。




11月11日(金)柿が実る風景

 日本の秋の風物詩、柿。そう、このオレンジ色の妙。秋空の青にまあ映えること!市内を走るとこのオレンジ色のスポットが現れては消え、消えては現れる。いいなあ日本の秋!小さな幸せがぎゅっと詰まってる。たわわに実るという言い方はこの様子を描くためにあるのかも。柿は奈良時代から愛されてきた果物で、栄養価が高く発ガンを防ぐ効果があるβカロチンやビタミンCが豊富。風邪の予防や二日酔いにもとてもよいのです。どうやらこの先、ようやく秋らしくなり気温が下がる模様。柿の力を借りて、風邪に負けずに。




11月1日(水)名もなき花

 いっぽ農園の一角に、小さな黄色い花が咲いているので、他のスタッフにその花の名前を聞いたところ「そんな花あったっけ?」と、心当たりがない模様。ということは…雑草?そう、誰が植えたわけでもない雑草でした。しかしそれにしてもこの黄色い小さな花びらの可憐なこと!人の手を借りずに、自力でどこからともなく飛んできて、育つ場所を見つけ根付いて、小さいけれどこんな可憐な花を咲かせる逞しさといったら!雑草ならではの自由奔放さと明るさを纏い、無心で咲く花の姿に、元気をもらった気がします。




10月31日(火)ゴーヤと過ごした半年

 ハロウィーンの起源はヨーロッパのケルト民族の収穫祭。豊かな収穫に対して感謝の意を伝えます。いっぽ農園のゴーヤも、お陰様で無事収穫終了。優しい黄色の花で私達の心を和ませ、蔓の成長の驚異的なスピード感で私達を驚かせ、夏はカーテンとなって猛暑を防ぎ、最後においしい実を提供。感謝しかありません。と思いきや、秋空広がる10月後半、ここにきて新たにゴーヤの実が見つかりました。ゴーヤはまだ終わっていなかった!葉や蔓は枯れかかっているけれど、最後の最後まで命の輝きを放ち続けるのだと思います。




10月23日(月)金色の野 市原市潤井戸

「その者青き衣をまとい金色の野に降り立つべし 失われた大地との絆を結びついに人々を清浄の地にみちびかん」。宮崎駿の初期の傑作「風の谷のナウシカ」のクライマックスで、大ババ様がこの言葉を発する時、もう10回以上見ているはずなのになぜか号泣してしまうのですが、ここで言う金色の野に近い風景を、秋の夕暮れ時に見ることができます。太陽が地平線に沈みかかった時、地表のある部分が一斉に輝き始めます。ススキ野原です。秋の斜光に、唯一ススキだけが光を受け、光の帯となって浮き上がるがごとく輝きます。




10月17日(火)道ばたのコスモス 市原市田淵

 秋桜という名称が示すとおり、秋の花の代名詞のひとつであるコスモス。意外にも外来種で、明治10年頃にメキシコから渡来、名前の由来はギリシャ語のkosmosで「調和」「秩序」等を意味します。宇宙を意味する英語のcosmosと同じ語源ですね。ピンクを基調にしたかわいらしい花びら、線のように細い葉とすっくと伸びる細長い茎は一見ひ弱そうですが、吹き荒れる台風の風雨をかわしていく強さも兼ね備えています。細いがゆえによくしなる、柔らかさとしなやかさこそ、コスモス流の強さなのでしょう。




10月16日(月)やってみないと分からないことがある

 これはできる。これはできない。行動をするとき、私たちの脳はこれまでの経験や知識を結びつけ、実現可能かどうかを判断します。そしてその判断によって可能性が可能性のまま日の目を見ないで終わることも少なくありません。しかしここで注目すべきは、私たちの経験と知識は思ったより限られているので、本当にできるかできないかは実際にやってみないと分からないということ。知恵を最大限に活用し諦めずに進めば、この花のように、アスファルトのわずかな隙間から芽を出し花を咲かせることができるのです。




10月12日(金)秋を見つける

 ここ数年夏と冬が長くなり、夏が終わったらいつの間にか冬の入口に立っている。え?まだ早くない?って思う。残念です。しんみりと深まっていく秋の情緒は何ものにも替え難い。うっかりすると見落としてしまいそう。だからこそ感性を研ぎ澄ませて季節の気配を体中で感じ取れたらと思います。例えばこのうろこ雲、大空の30%を埋めつくすがごとく風に流れて広がっていく。背景の空も青というよりは藍に近づく透明感。このスケール感は身の回りの世界とは桁違いだなあ、そう思うだけで視野が広がり、気が晴れます。




9月25日(月)熊野神社の参道 市原市金剛地 市原市歴史文化探訪C

 9月下旬だというのに連日気温が気温が30度を越え、季節を気温の変化でとらえ開花する花はさぞかし混乱しているだろうと思いきや、金剛地にある熊野神社の参道に咲く彼岸花に、迷いはありませんでした。彼岸花は別名曼珠沙華(まんじゅしゃげ)といい「天上に咲く花」を意味するサンスクリット語の音写です。鳥居から本社までの約300m、およそこの世のものとは思えない幽玄な世界を進みます。この時、何故だか、これまで送ってきた自分の人生を辿り直しているような自分を見つめる静かで深い時間となりました。





















9月20日(水)テーマは「お月見」 生浜高校居場所カフェ 

 9月20日水曜日、千葉県立生浜高校で居場所カフェが開かれました。9月後半にもかかわらず食堂は気温が30度を超え、しかも無風状態、不快指数が非常に高かったにもかかわらず、大勢の生徒が参加してくれました。今回のテーマは「お月見」。カフェギャラリーでは、生徒の撮影した月の写真が展示され、ツイート&タペストリーのコーナーでは、月の形のカードにつぶやきを書き込みました。生楽器の演奏がBGMとして流れる中、今回は食品が充実!フローズンゼリーに加え無洗米、シャトレーゼのお菓子も勢揃い!




9月4日(月)いちはら水田物語 後書き はざ架けと小湊鐵道

 いちはらの水田物語、最終回は、はざ架けと呼ばれる刈り取った稲を天日干しにする作業の風景です。稲を天日干しにし、1〜2週間かけて乾燥させていきます。ゆっくりと乾燥が進むので、ひび割れや痛みのないお米ができあがります。コンバインが使えないこと、乾燥機の性能が上がってきたこと等により、この昔ながらの風景を見る機会は残念ながら減少しましたが、最近そのよさが見直されつつあります。そしてこの風景こそ、いちはら水田物語の最後を閉めくくる、懐かしさ溢れる、日本の代表的な原風景なのだと思います。






8月30日(水)ぼおっと眺めていると意識のレベルが変わる

 今年は暑すぎて、味わう余裕などないと言われそうですが、夏空ってたまに無料でスペクタクルショーをやっています。太陽のギラつきに対抗するかのように、シルク・ド・ソレイユばりに青空を縦横無尽に駆け抜ける夏の雲。ぼおっと眺めていると色々見えてくる。写真中央やや上に鯨がいてその下に流氷の上を高速で走る犬がいる。北極海みたいで涼しげ!日常も同じ。苦しい時、得てして考えが硬直しています。そんな時全体をぼおっと眺めていると、意識のレベルが変わり、新しい風景が目の前に。そして気が楽になります。




8月28日(月)いちはら水田物語 終章 稲刈りと小湊鐵道

 季節によって色とりどりに変化する水田の魅力をお伝えしてきた「いちはら水田物語」、終章に入りました。収穫の風景にはしみじみとした幸福感が漂います。おそらく何千年もの間、黄金色に輝く稲穂の大地を前に、人は心からの感謝の気持ちを込めて収穫に向かったのでしょう。この感謝の気持ちが日常生活へと染みこんでいくのだと思います。そしてこの幸福な風景に、どうして小湊鐵道はこうも馴染むのか。この肌色と朱色という暖色の組合せ、小湊鐵道はいちはらの何気ない風景に、ほどよい彩りと味わいを与えてくれます。






8月17日(木)オレンジ色のゴーヤ

 この鮮やかなオレンジ色のゴーヤを見たとき、緑、白以外にも、こんなに美しい色のゴーヤがあるんだと驚きました。さらにこれが熟したゴーヤであるとを聞いて、再度びっくりしました。おまけに種が赤い果肉におおわれていて、中にたくさん詰まっている。これまで野菜売り場に並ぶゴーヤを買っていましたが、その先のゴーヤがどうなるかを考えたことがありませんでした。全身オレンジ色を纏い、たくさんの種を抱き、次の世代に命をバトンタッチしていく。このゴーヤの物語を最終回まできちんと見届けようと思います。




8月15日(火)国分寺特集 上総国分尼寺跡 市原市歴史文化探訪B

史跡上総国分寺跡の北東約700mにある、今から1250年ほど 前に建立された寺院です。寺域は約12.3万uにおよび、全国につくられた尼寺跡の中でも最大規模を誇ります。」いちはら文化財ガイド「歴史の旅人」より。現在は、寺院の一部が復元され、一角にある展示館では、当時の姿を再現したジオラマや映像、発掘資料等が無料で閲覧できます。希望者には、ミュージアムコンダクターが丁寧に史跡について説明してくれます。この場にしばし佇むと、この青空が、1250年前の青空に繋がっているように思えてきました。






8月14日(月)国分寺特集 国分寺薬師堂附厨子 市原市歴史文化探訪A

国分寺は天平13年(741)に聖武天皇の詔によって全国60余国に建立された国立寺院で、各地方における仏教や文化の中心となりました。上総国分寺の寺域はおよそ13.9万uに及び、全国でも最大級の規模を誇ります。」いちはら文化財ガイド「歴史の旅人」より。市原市が上総国の政治・文化の中心地であったことを示す歴史的遺産です。現在は医王山清浄院国分寺がその法燈を伝えており、写真は境内奥にある薬師堂附厨子。市原市指定文化財になっています。この藁葺き屋根の美しさは、否が応でも歴史のロマンを喚起させます。






8月12日(土)いちはら水田物語 第二章 壮大なパッチワーク 

 水を張ってまだ稲の苗を植えていない田んぼのことを水張田(みはりだ)といいます。水張田から始まって数ヶ月、稲の生長の物語はついに大団円を迎えます。早い時期に田植えが行われたところは黄金色、そうでないところは黄緑色。この時期の田んぼを高いところからやや逆光気味で撮ると、まるで命の色で輝くパッチワークのよう!ひとつ心配なのは、台風7号の接近。育ってきた稲のためにも、育ててきた人達のためにも、そしてこの風景に心を癒やされている人達のためにも、台風が逸れていくことを願って止みません。






8月9日(水)新しい鉄塔が次々と繋がってゆく!

 最近赤と白に塗られた新しい鉄塔を見かけることが多くなりました。辿ってみると工業地帯から五井緑道の上を通り、ゼットエー武道場脇、能満霊園脇を通過し荻作にある変電所に向かいます。送電線には線路のように「〜線」という名前がついていて、各鉄塔には番号が振られています。ここに得も言われぬロマンを感じ、無性に辿ってみたくなる。そう思った少年達を描いた作品が「鉄塔武蔵野線」。小学生2人が、深刻な家族の問題と向き合いながら、第1号鉄塔を目指す中で、多くのことを学んでいきます。考えさせられます。




7月31日(月)真高寺山門と波の伊八 市原市歴史文化探訪@

 初代武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)は江戸時代後期に活躍した長狭打墨(鴨川市)の彫師で、別名「波の伊八」と呼ばれ、波を彫ったら関東一とうたわれた人物です。(市原市教育委員会の資料より)。市原市飯給にある曹洞宗の古刹、真高寺の山門は市原市の指定文化財になっており、自然に囲まれた静寂の中で凜と佇む姿は圧巻。その山門に、波の伊八の作品が彫られています。写真は山門背面中央にある「黄案仙人○」。ほかにも、力士、一角獣等を描いた作品も多数。自然と歴史と文化の総合芸術のよう!





















7月28日(金)無邪気な小僧ピーマン 

 無理に食べさせられた記憶のせいかもしれませんが、野菜売り場に並ぶあらゆる野菜の中で、ピーマンほど、圧倒的な緑色の圧力をかけてくる野菜はないと思います。しかしそんなピーマンも、幼少期はこんなにかわいい小僧ピーマンだった!そこからもう一度捉え直すと、印象が変わってきます。白い小さな花から始まり、小僧ピーマンを経由し堂々とした大人に成長するストーリー。点ではなく線で、今見えているものではなく時間や歴史の流れの中で捉えると、違った面が見えてきます。そしてそれは大概いい方向に作用します。




7月26日(水)この花は、何の野菜の花でしょう? 

 野菜売り場に並ぶ野菜を見て、大概の野菜はそれが何であるか分かります。しかしこれらの野菜が普段畑でどんな花を咲かせているのか、全く分かっていなかったことに、この花は気づかせてくれました。ゴーヤや茄子の花の美しさも格別ですが、今朝いっぽ農園で撮ったこの花の優雅な佇まい、さらにその裏に見えるのがどう考えてもオクラであるという事実に、驚きを隠せません。生き物には様々な側面があり、それらを丸ごと把握して初めて、その生き物の全体像と本質が分かるのだということを、オクラから教わりました。




7月24日(月)いっぽ農園の収穫A 

 今日のいっぽ農園の収穫はミニトマト、ピーマン、茄子、そしてゴーヤ。この採れたての野菜を見ていたら、となりのトトロで、畑で野菜を食べながら交わされる、サツキとおばあちゃんの会話を思い出しました。「おいしい!」「そうかい?おてんとうさま、いっぱい浴びてっから、体にもいいんだぁ!」「お母さんの病気にも?」「もちろんさ。ばあちゃんの畑のもの食べりゃ、すぐ元気になっちゃう」。人が人に対して抱く純粋な想いに溢れるこの映画、愛情を込めて作られた野菜は、込められた分の愛情を食べる人に届けます。




7月20日(木)黒髭が飛びだした瞬間驚く生徒と大学生 生浜居場所カフェ 

 7月20日木曜日、千葉県立生浜高校で居場所カフェが開かれました。今回のカフェには千葉大学生が10数名参加、生徒と一緒にゲームをしたり、雑談をしたり、進路について話したり。ツイートタペストリーのコーナーでは生徒の生のつぶやきを丁寧に拾い、ストリートピアノコーナーでは若い芸術家の演奏が絶え間なく続き、フードパントリーのコーナーでは、好みのお菓子やジュースを手にした生徒のみなさんの嬉しそうな顔が!17時ゆずの夏色をみんなで歌うという、まるでサマーフェスのような開放感で幕を閉じました。




7月18日(火)いちはら水田物語 序章 Q:ここはどの辺りでしょう? 

 その昔、初めて外国に行った時、「こんな美しい風景見たことない!」と伝えると、現地の人が「何を言うんだ。日本には美しい水田があるじゃないか!」と一言。「そうだっけ?」と思い日本に帰ってよく見ると、なんてことだ、驚くほど美しい!それ以来季節毎に変化する田んぼの風景を追うようになりました。5月、まだ苗を植えて間もない水田は、五月晴れの空と雲を映します。7月、青々とした緑の絨毯が風にたなびきます。この時期の田んぼを少し高いところから見ると、あたかも柔らかいビロードのような質感!



 答え:市原市勝間、うぐいすラインと犬成海士有木線が交差する
 十字路脇





7月11日(火)いっぽ農園の収穫

 ゴーヤ、トマト、ピーマン、唐辛子、ナス、トウモロコシ等…。いっぽ農園の野菜の収穫が始まりました。この日の収穫は青々としたピーマンに赤と黄色のプチトマト。改めて思うのですが、採れたての野菜は、観賞用の花の美しさとはひと味違った、はっと息をのむような、生命感溢れる彩りを帯びます。この生命感は人の心に力を与えます。丹精込めて育てた野菜が、幾多の風雨をしのぎ、すくすくと育ち、やがて実がなる。それを感謝の気持ちを込めていただく。この時感じる気持ちを「幸せ」と言うのでしょう。




7月6日(木)ゴーヤ成長記A 小さな一歩を積み重ねる

 ゴーヤの成長速度の速さは世に知られるところですが、さすがにその場で見た目の変化に気付くことはありません。そう思いながら、あわただしく日々は過ぎ去っていきましたが、ふと気付くといつの間にか、何やら事務所の窓の外にこんもりした緑の影が。すでにあと少しで屋根に届きそうな勢いの、ゴーヤの爆発的成長ぶりを垣間見ることとなりました。変化に気付かないほどの小さな一歩でも、焦らにず丁寧に、回数を積み重ねることにより、驚くほどの距離を進むことができる。ゴーヤがそのことを教えてくれました。




6月21日(水)季節ごとの旬を味わうと幸せになる(市原市探訪)

 科学技術が進歩して、季節を問わずおいしいものが手に入り、きれいな花を見ることが出来る時代になりました。しかしこれはさみしくもあります。その季節でしか味わえないからこそ、1年待ってようやく出会えた時、待った分だけ喜びが増すのです。6月の花菖蒲。3枚の花びらの組み合わせによる構築感、色の配置等、自然界が作り出す芸術作品の完成度の高さには驚かされます。中央付近の、まるで小筆でさっと描いたような黄色の模様の小粋さに言葉を失います。市原市柿木台、クオードの森にて撮影。




6月14日(水)大丈夫。なんとかなる。(雨の訪問者)

 中核の「相談に来るものは誰も拒まない」というポリシーが世に浸透しているからなのか、いろいろな方がお見えになります。今日のお客様は甲羅の重さや質感で車に乗っている感じだったのでしょう、いったん駐車場に来てから、こちらに向かっていました。写真を近くで取りすぎて怪獣のように見えてしまって申し訳ないのですが、とても愛嬌のある表情をされています。うまく話は聞けなかったのですが、もしかしたら、こう言っていたのかもしれません。「大丈夫。なんとかなる。一歩一歩、歩いていけばいい。」




6月12日(月)ゴーヤ成長記@ ゴーヤの成長をお知らせします

 中核の事務所の窓から、成長するゴーヤが見えます。植物を眺めているとき、心と体が自然界と同期します。人は、社会の一員であると同時に、自然の一部でもあります。自然の一部であるという感覚が、社会的な関係性で傷つき疲れた心や体を癒やします。梅雨や台風が来ればその雨粒を体中で吸収し、つかの間の日差しが差し込めばそれを浴びて光合成を行う。ゴーヤはそうして上へ上へとつるを伸ばします。ゴーヤの成長をこのコーナーで随時お伝えします。ゴーヤの花の黄色、濃すぎず薄すぎず、見ているだけでほっとします。




6月6日(月)変化に気付くと面白い(市原市探訪)

 6月に入り、梅雨の気配が漂う今日この頃。ゴールデンウィークも終わり、同じような日常が続いて面白くないと思うかもしれません。しかし今日、昨日と同じものは何ひとつありません。意識して見てみると、日常生活のいたるところで大小さまざまな、はっとするような変化に気付きます。変化に気付くだけで、日常は驚きと感動に満ちた未知の世界に早変わり。写真は近くにある山倉ダムの夕景。天気と時間の組み合わせで、見たことのないような静寂と神秘に包まれた風景が目前に。一瞬ここがどこか分からなくなりました。




5月23日(火)雨の日の良い側面を拾う

 雨が終日降り続く一日となりました。朝から雨が降ると気分が沈みますが、実は雨の日も捨てたもんじゃない。まず、雨が降ると副交感神経が優位に立つので気持ちが落ち着きます。雨音を聞くと傷をそっと包んでもらっているような気になります。何より体の約60%は水分で、それが私達の命を支えています。生物にとって雨は天からの恵みです。私達はそのことを忘れがちですが、植物は覚えています。雨が降ることがどのくらい嬉しいことなのか。雨の中で深呼吸しているかのような、いっぽ農園の茄子の花を撮りました。




5月19日(金)いっぽファームの来訪者

風景1 事務所の右側に、色とりどりの花が咲き、小さな野菜が実り始めた一角があります。「いっぽファーム」と呼ばれるミニ農園です。2階「いちはら生活相談サポートセンター」のスタッフと就労準備支援事業の利用者さんを中心に、「いちはら福祉ネット」のスタッフも協力して営まれています。毎日多くの方が訪れる事務所ですが、この日、春らしいオレンジの衣を纏った小さな来訪者が予約なしで農園を訪れ、花から花へと優しくタッチして、蜜を受け取り花粉を運び、命のバトンを繋いでいきました。
























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