みかんの仲間たち

 
犬の生涯もいろいろやねん。
 うちは、厚生労働大臣指定法人 社会福祉法人 日本聴導犬協会で、聴導犬として育ったんやけど、うちのように(福)日本聴導犬協会の候補になる犬たちは保健所や動物保護団体等から適性をみて選ばれるらしい。
 そして子犬育てのボランティアである「ソーシャライザー」のお宅で育てられることになるの。
 子犬の段階で、毎月、補助犬になれるかどうかの適正検査があって、適性が合っている子は、補助犬としての訓練を受けれるけど「家庭犬」に向いてる子は家族になってもらえる家庭「新・家族」を見つけて譲渡されることになるねん。
 だいたい生後10カ月から1年がたち候補犬が精神的にも身体的にも大人になった段階で、協会に戻されるけど、それまでにも毎月、補助犬向きかどうかとかのテストがあるんよ。難しいテストやないよ。
 ただ、いろんな人に対してどうかとか、物や騒音など、さまざまなことにどう反応するかを診て、
「こわがりさんやなあ」とか「ちょっと性格がきついんちゃうん?」てなったら、
補助犬には向かないので「新・家族」で愛されるペットとして生きられるように(福)日本聴導犬協会で工夫してくれるねん。
 だから、私たち(福)日本聴導犬協会の候補犬は、いっつも安心してられるねん。

 (福)日本聴導犬協会の候補犬たちの将来は、各々の幸せを考えて、4種類に分けられます。
@ うちのように聴導犬小型介助犬などの補助犬になれる子
A 協会のPR活動をするためにデモストレーション犬になる子
B 適性が「家庭犬」にむいているということで一般の家庭にペットとして行く子
 それからな・・・
C もう1種類 Bの理由でペットとなるんやけど、もともと働くのが好きで、ペットでも飼い主さんのお役に立ちたいって子は、「ペットお手伝い犬」として補助作業を3つほど覚えてから「新・家族」の元へ行くねん。

「聴導犬ものがたり 捨て犬 みかんとポチ」
★ぜひ、うちの仲間に会いに来てください。⇒ (福)日本聴導犬協会『イベント情報』
です。
★聴導犬ユーザーになりたい方のために・・⇒ 『聴導犬といっしょに暮したい方へ』をご覧ください。
★もっともっと、聴導犬について知ってほしいなぁ。⇒ 『クロちゃんの資料リスト』のページへ。
 ※「聴導犬ものがたり 捨て犬 みかんとポチ」
   家庭犬になったポチさんと、聴導犬になったうちのお話です。
   ぜひ、読んでみてください。



≪先輩犬たち≫

●代表犬・・・タカにいちゃん(1996年生まれ。ラブラドールと甲斐犬のミックス。伊那保健所からやってきた)

 (福)日本聴導犬協会で一番先に訓練に入った先輩犬や。
 頭もええし体力もある。度胸もある。うちの大好きなワンさん。
 けど、ちょっときかん坊やから、つよ〜い飼い主さんでないと扱われへん。そやから会長の有馬さんと一緒にPR活動を専門にする「デモストレーション犬」になったわけ。
タカちゃん



●協会お局様・・・クロ姫(1996年生まれ。クロラブと甲斐犬のミックス。伊那保健所からやってきた)

 お局(つぼね)ってこわいんよー。行儀の悪い子がくると「あいさつ せんかい!」ってお腹を出させんねん。うちは結構要領ええからクロ姫と初めっから仲良く扱ってもらえたけど、他の子なんかクロ様の逆鱗(げきりん)にふれてオシッコちびった子もおるくらい。慣れたら(ええ姉貴)なんやけど世間知らずの子なんか付き合いきれへんわ。でも、うちとクロねえちゃんは大の仲良しなんやで。
クロちゃん



●聴力ペットお手伝い犬・・・ヒロちゃん(1997年生まれ。シェットランドシープドッグなどのコリー種が入ってるミックス。伊那保健所)

 今、飯田っていうところで働いてるらしい。
本当は、(福)日本聴導犬協会で1月8日に選ばれ、次の日に受け取りに来るはずが長野で歴史的な大雪で2日間電車もまったく動けず、保健所の方も出勤できず、ヒロちゃんのいた保健所の管理室では、1頭1頭が檻に入れられてる言うても捕獲されてた他のワンちゃんがギャンギャン吠えて、子犬やったヒロちゃんは、ほんまに悲惨な体験したわ。
 選んでもらった時は。おとなしくて従順なワンちゃんやったらしいけど、徘徊癖(はいかいくせ)がでてきてん。協会に来てからスタッフが見てないとドアを自分でガラッと開けてトコトコゆっくり出て行くらしい。
 スタッフが後を追っかける、と走り逃げるわけでもなく、100mくらいの距離をとって、ゆっくり前を歩いていくねんて。まるで、どこに行ったらええんかわからへんようやし、どこか探してるようやったみたい。でもやさしいお母さんとお父さんが見つかって、仲良しのネコのミーちゃんもおるし、今はとっても幸せ。ふたりに、7つまでの音を教えてるんやって。

ヒロちゃん



●聴力ペットお手伝い犬・・・らぶ太君(1998年生まれ ゴールデン・リトリバー。千葉で捨てられ、徘徊してたとこを拾われ、聴覚障害を持たれる神奈川県の人の家に行ったの。 その方がらぶ太を聴導犬にしたいと思って、やさしい訓練をする(福)日本聴導犬協会に依頼してきました。
 らぶ太の気質や、訓練能力を審査して、らぶ太を協会に渡したんよ。協会の規定にそった健康管理や訓練をしてもらえるという約束で、聴導犬としての社会化を半年間。そのあと訓練を半年間して聴導犬として貸与されたの。音はしっかりと、ユーザーさんに教えられるけど、らぶ太君、アルカリ尿が出たりして、体調が悪くなって、イライラして、怒りっぽくなったこともあって、ユーザーさんと相談の上で、らぶ太君は、おうちの中だけで音を教える「聴力お手伝いペット犬」になりました。
 らぶ太君は、今日も、ユーザーさんに、音を教えてるはずや。頑張ってや。
らぶ太くん



●姉妹犬・・・「日本で初めて航空3社の搭乗試験に合格した」 かよちゃん(聴導犬です 1998年12月生まれ。ポメラニアン&柴犬のミックス。)

 飯田市の小学校の焼却炉のところで箱に入れられて燃やされる寸前を小学生が見つけて協会に連れてったの。本当だったら、その時に死んでたかもねえ。
 姉妹犬っていうても本当の姉妹やないねん。一緒のおおきなった生涯のライバル!
千葉県で働いてるの。2001年に日本で初めて「飛行機に正式搭乗許可を受けた」聴導犬なんやで。お父さんはこの前デフリンピックの水泳コーチとしてメルボルンに行ったんよ。女子のバレーボールの指導もしてたらしい。
 本人もパリやったかな・・・?パラリンピックで水泳選手として出場した経験のあるアスリートなんやって。今はトライアスロンで活躍中なんやで。
 かよちゃんをお母さんは、お父さんの試合の応援に行くため飛行機にかよちゃんと一緒に乗りたかったので、身体障害者補助犬法前の2001年にJAS、JALの試験を受け、合格。2002年の1月にANAの試験に合格。航空3社の試験をすべて通りました。2003年には、お母さんが再就職することになってJRの電車試験を受け、会社からも同伴出勤のOKももらって今年で3年目になるねんで。それまでは車で通勤してた聴導犬はおったらしいけど、電車で通勤する聴導犬は日本で初めてやったんやで。 社会が、聴導犬の必要性を認めてくれた証拠やね。

紹介★ かよちゃんのブログ:「聴導犬かよちゃん日記」もあるよ。
かよちゃん



●万年子犬・・・ななちゃん(1998年8月生まれ。ジャーマンセッター(?)とビーグルのミックス。)

 ブリーダーさんが捨てたんちゃうかて言われてる。一緒に箱に入れられてた兄弟はもっとビーグルっぽかったらしい。大阪の動物保護団体ARKから(福)日本聴導犬協会に譲りわたされたって。
ななちゃん



天才肌・・・ しろ君
努力家・・・ しん君
お色気70%・・・「おいらん」もりちゃん
ペットお手伝い犬になりました。・・・ケンタ君
しろ君 しん君 もりちゃん ケンタ君

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