「摩季れい子著」
「90切りたきゃ、ボールは打つな!」
著者はプロゴルファーでもスポーツライターでもない。メディカルトレーナーとして、ゴルフというスポーツを身体機能学的に分析し、理想のスウィングを追求した。それは2軸のボディーターンだった。
ゴルフの専門家の書いたハウツー本と違い、著者が女性だからかも知れないが、ゴルフを知らない人が読んでも分るくらい懇切丁寧に書かれている。自己流スウィングから脱却したいが、レッスンプロの指導までは受けたくないという方、この本を参考にして自分のスイングを改良してみたらどうだろう。写真も豊富であり、とても実践的に書かれている良書である。
摩季れい子著 ベースボールマガジン社新書 800円
「普通のサラリーマンが2年でシングルになるための18の練習法」
この本を読むと「シングルプレーヤーになることが、こんなにも大変なことなのか」と、著者の努力と熱意に脱帽してしまう。自分には絶対に出来っこないと諦めてしまった。とは言うものの、年齢を重ねるに従って当然のように体力が衰えていくが、この本には「コースで思いっきりプレーするためのトレーニング方法と技の磨き方」が詰まっていて、参考になるのは確かだ。その基本は、やはり「強靭な足腰を作ること」、「アプローチを磨くこと」の2つに絞られる。練習場で打つだけが練習ではないのだ。シングルプレーヤーの人たちが「日夜こんなにも努力しているのか」と思うと、自分のボロボロのスコアーにも納得することができる。
山口信吾著 日経プレミアシリーズ 850円
「アニカ・ソレンスタム 54プレゼンツ」
「アニカは憧れから目標になりました (宮里 藍)」
天才ゴルファー、アニカが初めて明かした技術的自伝書である。
普通のゴルファーならスイングが終わるまでボールを見続けようとするが、アニカはボールを見て打とうとはしない。ボールをどこに落とすかを見定めて、その目標地点を見たまま打つのだ。それにより方向と距離感が増すと言うのだ。ほんとうにボールを見ないでも正確なショットができるのだろうか?アニカの目標は全てのホールでバーディーを取って54で回ること。一般ゴルファーの常識を超えたアニカの高い技術力、その全てが明かされた。
アニカ・ソレンスタム著 ゴルフダイジェスト 2625円
「ゴルフ 4スタンス理論」
「正しいフォームは4つある。」
松井秀樹とイチローのバッティングフォームは確かに違っているように見える。松井は後ろ足に体重を残したまま、その場で体の軸を回しているし、イチローは後ろ足から前足に体重を移動しながら打っているように見える。それならイチローはボディーターンでないかと言えば、そんなことはなく、明らかに体の回転で打っている。イチローはバッティングを研究する際にプロゴルファー岡本綾子のゴルフスウィングを参考にしたと言うから、バッティングとゴルフスウィングに共通点は多いはずだ。
この本はボディーターンの体幹の使い方に4種類あるという言う。ゴルフスイングに正解はないと言うが、基本的にこの4種類のどれかに属しているらしいのだ。自分のスイングの型を分析し、その型にマッチしたやり方変えてみたらどうだろうか。
廣戸聡一監修 池田書店 1365円
長野県 あずみ野カントリークラブ あずみ野カントリー