5〜6月ヨーロッパ旅行の思い出(2014年)
2日目


5月27日

旅行最初の観光は
世界遺産
「モン・サンミシェル」。
片道約350キロのバス旅行。

7時30分しゅっぱ〜つ。
近代的なパリ市内を抜け、
フランス西海岸に向かう。
パリ郊外の道はまっすぐ。
窓の外は
広々とした麦畑と牧草地が
どこまでも続く。
時折牛や羊の群れも。

お昼過ぎ、
海が見えてきた。
「ケルト海」の「サン・マロ湾」。
やがて
特徴的な形の
目的の島が
車窓に見え隠れするようになると、
わ!すごい所に来た、
という実感がわいてくる。

朝から雨模様だった空も、
すっかり晴れ渡り、
絶好の観光日和。


モン・サン・ミシェルへ向かう
バスの車窓より。
日本とは明らかに違う景色に
うっとり。


長い道のり。
トイレ休憩は必要。
高速のSAにて。


バスを降りると
こんなかわいい牛さん達が
迎えてくれた。


いかにも洋風な顔立ちをした
羊さん達も
団体で出迎えてくれた。


モン・サン・ミシェルは
サン・マロ湾上に
浮かぶ小島の名前で、
同名の修道院がある。
「聖ミカエルの山」の意味。
8世紀、
「大天使ミカエル」の
お告げにより
礼拝堂が建立されたのが始まり。

満潮時
海に浮かんだように見える
ロマンチックな姿が人気で、
カトリックの巡礼地のひとつであり
「西洋の驚異」と称されている。

5年前までは
地続きの道路が作られていたが、
潮流をせき止めることになり、
自然が破壊されることに
なってしまっていた。
そこで道路を取り壊し、
現在、橋を建設中。

島に足を踏み入れて
あまりの壮大さに驚いた。
ほぼ今の形になったのは
13世紀だそうなので、
何百年もの間、
少しずつ姿を変えながらも、
それを維持していると
いうことになる。
石造り建築の丈夫さと
地震のない地域だからだろうが。


途中まで
電気リムジンバスに乗り、
そこから
仮の橋?を渡る。
感動的な景色がすぐ目の前に!


モン・サン・ミシェルの上から
来た道を見下ろすと
こうなる。
美しかったという
昔のサン・マロ湾が
よみがえると良いのだけど・・・。


尖塔。
モン・サン・ミシェルの
一番高いところ。
画面からはみ出てしまったけれども、
てっぺんに
高さ4.2mの黄金のミカエルの
像が飾られている。


島全体が石造り。
その石の間に
低木や草が
顔を出しているところもあり、
趣を添えている。


この地の観光ガイドは
フランス人の女性。
その英語の説明を、
添乗員さんが
日本語に訳してくれる。
イヤホンガイドの
受信機を
一人一人が首に下げ、
イヤホンを耳に当てて
それを聞く。

両側にお店が並ぶ
清水寺の参道を思わせる
石畳の坂を登っていくと、
そこは見たこともない世界。
初ヨーロッパの私。
これまで石造りの建物を
見たことがないわけではないが、
スケールの大きさと、
細部にわたる緻密さに
びっくり仰天。

修道院の建物は
数世紀にわたって
増改築されてきたため、
いろいろな建築様式が
混ざり合っている。
見て回りながら、
それらの説明を受けたが、
その時点では納得するものの
覚えることは不可能だった。

ネットで調べたところ、
次のような建築様式が
取り入れられているらしい。
古い順に
カロリング様式、
ノルマン様式、
ロマネスク様式、
フランバワイヤン・ゴシック様式、
ゴシック・リヴァイヴァル様式。


途中にある
「サン・ピエール教会」。
大天使ミカエルが
祀られていて、
地元の人々が訪れている。
入り口に見える像は
「ジャンヌダルク」。
この教会とは
直接の関係はないそうだ。


このような石の坂道を
ジグザグに登って行く。
どこを切り取っても絵になる。
すばらしい景色だった。


修道院付属教会本堂。
海抜80メートルの岩山の
長さ80メートルの土台の上に
建っている。
見上げると
首が痛くなるくらい
天井が高い。
ゴシック様式だそうだ。


これは
ロマネスク様式の天井らしい。
「騎士の間」だったかな?
下の方の階層にあり、
上の層を支えるため
たくさんの柱が
間隔を置かず建っている。


たっぷり楽しんだ後、
16時30分、
待ってくれていたバスに乗る。
おそらく
もう一度来ることはないだろう
モン・サン・ミシェルが
遠ざかって行く。
少し感傷的になった私。

約4時間でパリ到着。
市内のレストランで
食事した後
ホテルに帰還。

こうして
初ヨーロッパ観光
実質第1日目終了。
興奮して
その夜は寝付けず。

ちなみに
本日のランチは
モン・サン・ミシェルの名物
オムレツ。
「プラールおばさん」が
巡礼者のために
考案したものだとか。

残念ながら
プラールおばさんの
お店ではなく、
リムジンバスに乗る前の
対岸のレストランで。


「ラ・メール・プラール」。
オムレツを考案した
プラールおばさんのお店。


ランチのオムレツ。
卵をめいっぱい泡立てていて
ミルキーでチーズ風味もあり、
ふーわふわのスフレのよう。
味は良かったけど、
空気ばかりで
少し物足りなかった。


ディナーのメインディッシュ。
ローストチキンに
添えはジャガイモのみ。
パンはお皿の上ではなく、
紙製のテーブルクロスの上に
直接置かれていた。
衛生的で機能的?


パリらしい
お洒落な建物。
石造りに赤色がすてき。
この建物の2階の
レストランでディナー。
この時すでに
22時くらいだったはずだが、
あの青空は何??


2014年6月の
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1日目 成田から出発。フランス着。
2日目 モン・サン・ミシェル。
3日目 パリ市内、ベルサイユ。
4日目 スイスへ。ベルン、グリンデルワルト。
5日目 ユングフラウ、ザンクトガレン。ドイツへ。
6日目 ホーエンシュバンガウ、ヴィース、ロマンチック街道、ディンケルスビュール。
7日目 ローテンブルク、ハイデルベルク。フランクフルト空港。
8日目 フランクフルト出発。羽田着。