連載「トレモロがもろにうまくなる講座」
[14].スピードアップの練習
- ここは、この講座のメインとなる練習です。毎日欠かさず練習、記録しましょう。
- [8]のゆっくりの練習で特に注意する事は「音の間隔をそろえる」こと、「音色」を良く聴くこと、
もう一つ云えば「右手がばたばたしない」ことです。
これがほぼ確実に実施出来るスピードを毎日記録する事は述べました。
- さて、トレモロの練習で一番と云っていいほど重要なものはこのスピードアップの練習です。
- この練習をするに当たっては、今まで述べた音色とか音の間隔とかは全て忘れて下さい。
- 左手は今まで通りA7のままでも、適当な和音を押さえていただいてもよろしいです。
- まずメトロノームのねじをめいっぱい巻いて下さい。電池式の物は予備電池を用意して下さい。
- 次にメトロノームに大嫌いな人の顔を書きます。この時点であなたのメトロノームはあなたの
ライバルとなりました。
- メトロノームの目盛りを少し上げていきます。約30秒間競争してください。
スピードでついて行けたらあなたの勝ちです。
- もう一メモリ上げます。ぎりぎり負けても時間をおいて競争すると今度はなぜか付いていけるのです。
嘘だと思うならやってみて下さい。
- これを何回か繰り返します。目安は右腕の握力が無くなり、右手がすこしこわばる程度まで練習しましょう。
右手がある程度疲れないと上達しません。
- 本日の練習が終了した時点で、メトロノームのスピードをグラフ用紙に記入していきましょう。
[8]で述べた「ゆっくり問題なくいけたスピード」と今回述べた「超メチャスピード」両方を記録します。
エクセル97版の記録表はこちらにあります。エクセル97版記録表(21kb)
エクセル95版の記録表はこちらにあります。エクセル95版記録表(19kb)
- このグラフをよく見える壁に貼ります。毎日の練習の後スピードを記入し、昨日(前回)よりスピードがあがったか
確かめます。この練習を続ければ、必ず右肩上がりの上昇カーブになります。
- 実力の目安は下のグラフに書いてあります。
- 以上であなたはプロ級のトレモロが弾けるようになると思います。
- とりあえず1ヶ月間を目安に毎日頑張って見て下さい。びっくりするほど上達すると思います。
私はトレモロらしき音になるのに一ヶ月くらいかかったと思います?ずいぶん昔のことですからはっきり
憶えていませんがね。
左のスピードは[7]で述べた楽譜の場合ですのでお間違えのなきようにして下さい。
(トレモロ16分音符4つ、すなわち4分音符1つで1拍です)