連載「トレモロがもろにうまくなる講座」
[4].爪の磨き方
- 磨き方:爪と直角に紙ヤスリを当てて磨きます。爪の内側と外側はかえりを取る程度にします。(A図上側の爪断面参照))
- 爪の内側を磨く人が一般的と思いますが(B図上側の爪断面参照)、この磨き方であると爪の先に行くに従って爪が薄くなってきますので
爪が弦を離れる瞬間に雑音が出ます。また弦が爪に当たる面積が大きくなるため爪が弦に当たった瞬間に爪の音がバチバチと入りやすくなります。
- 緑色の部分が弦が当たる所です。これを見るとAは点接触に比べBは線接触となり、Bのほうがバチバチと音が出やすいと思います。
- Aの様に磨くことにより爪が丸みを帯びやすくなり(A下図の横から見た図参照)なめらかな音が出ます。
- 逆にBの様に磨くとどうしても爪先に弦が引っかかる様になります。(B下図参照)
- 磨く手順は、まず爪と直角に紙ヤスリの1000番で磨きます。爪が伸びすぎたときは600番の荒いもので磨きます。
- 最後に2000番か古い紙ヤスリでかえりを取るようにします。
- 私の場合あまり入念には磨きません。爪が磨かれたかどうかのチェックは、右手親指の爪先を磨いた爪先に当てて動かし、磨いた爪先に傷がないかを確認する程度です。
- 後は曲を弾いている時の爪の自然な摩耗具合に任せます。
Copyright © 1996-2014 Toshiaki Uchibori クラシックギターとしちゃん All Rights Reserved.