連載「トレモロがもろにうまくなる講座」
[3].右手の爪の長さ
- トレモロを弾くからといって特別な爪の形、磨き方はありません。
私の爪はやや鷲爪になっていますが、参考までに私の磨きかたを紹介します。
- 爪の長さ:手のひらから見て1mm程度指先より伸ばす程度が良いでしょう。
- 形:手のひらから見て指先に沿って丸く磨きます。
- 詳しくは次の [4].爪の磨き方 を参照して下さい。
- 右手親指も一般的なギター用の爪の磨き方で良いでしょう。
- しかし、親指はトレモロの4音の最初に鳴らす音であり、
親指が引っかかった反発エネルギーを後に続くa,m,iにつなげていくため
(少し表現が大げさかもわかりませんが)、
親指の爪が短すぎるとトレモロ全体がうまく廻ってきません。
- 特に演奏会の1週間前は親指の爪は削りすぎないように十分注意しましょう。
できれば4日前からは親指の爪は削らないように(2000番程度の紙ヤスリで表面を磨く程度)
にしましょう。でないと、演奏会ではとんでもないことになってしまいますよ。
- 左図で爪の長さ(i,m,a指)を横軸、トレモロの良さを縦軸に取ります。(10点満点としています)
- 音質 赤色で示します
- 爪が短すぎると指頭のみが弦に当たりますので、ぼそぼそとしか音が出ません。
- 逆に長すぎると爪がまともに弦に当たり易くなり、爪と弦が直接接触するのでバチバチと高周波の雑音が発生します。
- 音量 青色で示します
- 音量は爪の長いほうが出ます。
- スピード 黄緑色で示します
- 爪が短いと指頭表面の摩擦力のため、スピードは出ません。
- 長すぎても爪が弦に引っかかってスピードが出ないことは想像できると思います。
- 総合すると0.5mmから1.5mmの範囲が良いでしょう。私の場合は1.0mm程度が一番ベストです。
人それぞれで爪(形、幅、曲がり具合、厚さ、柔らかさ、潤滑性等)と
指頭(形、丸み、柔らかさ、潤滑性等)が違うため一律にはいえませんが・・・。
最初は今伸ばしている長さで問題無いと思います。上達したらいろいろ研究してみましょう。
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