二次被害とは?


二次被害とは、DV被害女性が相談して、家族や友人及び相談先の相談窓口、福祉窓口、調停委員、裁判所、警察等の援助機関などの援助者の固定的性別役割(ジェンダー)についての固定的観念や、DVへの知識不足による無理解により、配慮に欠けた言動を受け、更に深く傷ついてしまうことを指します。


★ 言ってはいけない言葉

・「愛情があってやってることですよ」

・「我慢が足りないんじゃないか」

・「夫婦なんだから、その位は我慢しろ」

・「好きで結婚したんだろう」

・「片親じゃ子どもがかわいそう」

・「子どもにとってはどんな父親でも必要」

・「どこが気に入らないの?」

・「落ち着きなさい」

・「大したことはないんじゃない」

・「夫婦喧嘩は犬も食わないよ」

・「あなたも気が強いから」

・「あなたが怒らせたんじゃない?」

・「あなたに問題があるんじゃないか」

・「どっちもどっちと思うけど」

・「夫の言い分も聞かなければね」

・「喧嘩は両成敗だよ」

・「離婚したら」

・「世の中甘くないよ」

・「なぜ逃げないの?」

・「家を出るべき」

・「女性が子どもを連れて生きていけると思っているの?」


★ やってはいけないこと

・圧力をかけたり、モラルを押し付けたり、冗談を言ったりする。
・非難や批判をし指示命令をする。


★ なぜ逃げられないか?

・逃げたら、自分も子どもも実家の家族も殺されるかもしれないという恐怖。
・「私を助けてくれる人は誰もいない」という無力感。
・加害者が垣間見せる「やさしい姿がほんとうの姿だ」という気持ち。
・「いつか変わってくれるのではないか」という心理。
・「夫の収入がなければ暮らしていけない」という経済的な困難。女性の自立が困難な社会背  景がある。
・子どもの学校問題や子どもが友達から離れることの不安。
・仕事やそれまで地域社会で持っていた人間関係を失うことへの不安。

・・・というように、被害者がなかなか逃げられない背景には、さまざまな問題があります。


☆ あなたが相談を受けたら

・DV被害女性の話を信じて聞く。
・話を最後まで聞く。
・何よりも人権を侵害されているDV被害女性の安全対策を最優先する。
・「あなたは悪くない」と伝える。
・DV被害を受けないで生きられること、別の選択肢があるという情報を伝える。
・被害者について一方的に決めつけたり、自分の考えを押し付けない。
・アドバイスをしても当事者の自己決定を尊重する。
・自分だけで対応できないときは適切な相談窓口を紹介する。


コラム
 パープルリボン・プロジェクト
  〜女性に対する暴力根絶キャンペーン〜


パープルリボンプロジェクトは、国際的な女性に対する暴力根絶運動です。

あなたも、「女性に対するあらゆる暴力を許さない社会」をめざす活動に参加しませんか。
パープル色のリボンやバッチをつけて、暴力根絶の意思表示をしましょう。


パープルリボンの基本理念


1 暴力は「学習された行動サイクル」です。
2 社会的にも個人的にも、暴力は我慢することで広がります。
3 すべての人々が暴力を許さなくなれば、暴力を減らすことができます。
4 パープルリボン・プロジェクトは、人々のエンパワーメントと安全を目指します。

by マリコ